今日はサッカーにおいて点を取るために大切な数的優位をビジネスも織り交ぜて書こうと思います。
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サッカーにおいて数的優位を作り出すことはとても大切です。逆に言えば、相手に数的優位を作らせないことも大切です。ではなぜ数的優位が大切なのでしょうか。
ここで、味方2人に対して相手が1人の状態を、「2対1の状態」と呼ぶことにします。この2対1の状態を作り出すことができればその局面での勝負は勝ったも同然です。なぜなら、2対1の状態は普通に考えて1対0の状態に遷移するからです。1対0になればミスをしない限り負ける道理はありません。2対1が大事なのではなく、1対0が大事なのです。
サッカーではこの数的優位を作り出すためにダイレクトパスを織り交ぜたりドリブルで変化をつけたりと色々な工夫をします。当たり前ですが、サッカーでは退場者が出ない限り11人対11人の勝負であり、全体として相手より人数が勝っているということはありません。限られたフィールドの中で数的優位を作り出すために工夫をするわけです。
このことは、3対1の状態を作り出す必要はないことも示しています。3対1の状態はやがて2対0に遷移するわけですから圧倒的優位に見えますが、実は2対0も1対0も大して変わりはありません。逆に、2対0の状態でミスをして攻撃を失敗した場合、違う局面では相手のほうが人数が多い可能性がより高くなります。相手に数的優位を作らせることになりますから、あまり人数をかけすぎるのも問題です。
サッカー以外ではこの数的優位をどのように捉えたらいいのでしょうか。
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例えば、白兵戦があったとします。味方の兵士10000人に対して相手の兵士5000人。相手の2倍の兵士を携えています。そしてこの初期値の2倍の差というものは、やがて2倍以上の差となって表れます。
ここで兵士同士の1対1の戦いでは互角だとします。最初は2500人同士が共倒れになったとして、そのときに残っている兵士は7500人対2500人です。最初は2倍の差だった兵士が3倍の差になります。次は7500人が一斉に攻撃を仕掛けるとします。相手1人に対して3人で攻撃できます。この場合は3人とも無事のまま相手1人を倒せる可能性が高いでしょう。ですので、味方兵士が5000人まで減ることはまず考えられません。
数的優位を作り出せば、相手より少ないダメージで勝利することができる確率が高くなる一例です。
違う例を考えます。今度はビジネスっぽい話しです。ある業界で2社が営業を争っている簡単なモデルを考えます。自社では200人の営業マンを抱えているとします。他社は100人です。あるお客様にてコンペになった場合はどちらも50%の確率でWINできるものとします。この場合この業界の勢力図はどうなるでしょうか。
あるお客様100社に対しては自社と他社で50社ずつWINできます。ところがその100社でコンペしている間に、違う100社のお客様に対しては自社が独占で営業をかけることができます。仮にこの100社全てを自社が契約できたとしましょう。すると、自社は150社のお客様を獲得したのに対し、他社は50社です。2倍の営業マンの差が3倍のお客様の差となって表れます。
現実にはここまで簡素化されたモデルはあり得ませんが、数的優位を作り出すことの大切は感じ取ることができます。
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シスコシステムズという会社は、業界で1位か2位になれる製品/サービス以外には注力しないと聞いたことがあります。これは、数的優位であることが戦略上とても重要であることを意味しています。
まだコンビニがあまり普及していなかったころ、コカコーラ製品であるジョージアやアンバサ、アクエリアスが販売数をどんどん伸ばしていることがありました。これは、必ずしもボスやカルピスウォーターやポカリスウェットよりも製品として優れていたというわけではなく、単純にコカコーラ社の自動販売機が世間で圧倒的に数が多かったことが要因と言われています。
ホンダのストリームが売れればトヨタはウィッシュを作る。これにより、同じコンセプトの車であっても販売網が多く知名度の高いトヨタの方が販売数で上回ることになります。
これらのモデルは同質化戦略と呼ばれ、数的優位の状況でわざと同質のサービスを提供することで、結果的により多くのパイを得ようというものです。ランチェスター戦略と呼ばれている戦略はこの強者の理論をモデル化したものです。
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オシム監督は意味のないディフェンスラインでのパス回しを嫌います。これは、ディフェンスラインのパス回しでもダイレクトを織り交ぜて相手のバランスを崩し、数的優位を作り出すことを意識しろという意味だと僕は理解しています。オシム監督の言葉は全て、チームとしてのバランスを保ちつつ相手のバランスを崩すことに通じています。
いよいよ24日は日本代表の今年最初の親善試合、ペルー戦があります。どれだけ数的優位を作り出せるのか、どれだけ数的優位を作り出すための動きが仕掛けられるのか、注目です。
※タイトルはWEB2.0ですが、戦略に関する著書です。
数値的優位ね。ビジネスに当てはめられるとすごく納得。
現実的な市場の場合はこれが複数絡み合っていて、コストとの見合いを考えると、必ずしも数値的優位がうまく働かないっていうのが、難しいけど。
同質化戦略、勉強になりましたー。
サッカー知らない人にも読んでもらえる記事も書かなきゃね。特に戦略に関してはサッカーと共通するとことが多いからこれからもたくさん登場するかも。
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