サッカーは創造力
サッカーをモチーフに。 サッカーをメタファーに。
得点とはすべてのプロセスの結果である
YHEYです。

スイス戦後のオシムの会見では非常に興味深い発言を聞くことができました。

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「得点というのはあくまですべてのプロセスの結果であって、・・・」

高校の数学で、解答が誤っていても過程の式が正しかったり解答へのアプローチが正しかったりすれば部分点を8割くらいくれる先生がいました。先生曰く「解答よりもそれにたどり着くまでの過程が大事なのです」とのこと。

オシムとしてはこの試合に限って特別なことを実施した意識はないのだと思います。
アジアカップを含めて今までと同じことを実施してきて、今回はそのプロセスが目に見える結果となって現れただけである、とでも言いたいのではないでしょうか。

アプローチの正しさをまず追い求めるべきで、結果は正しさに付随して自然についてくる。

数学の先生が部分点に込めていた意味はこういうことだったのだと思います。

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「サッカーは偶然について、いろいろ哲学的に考えることができる。すべての偶然も、自分たちがサポートすることによって、幸運を自分たちの方に引っ張ることができる」

数学の問題は静的ですが、サッカーは相手があるので相互作用が生まれます。
数学の問題を偶然解くことができるのは稀ですが、サッカーでは偶然得点が入ることがよくあります。

ここがサッカーの難しさだとオシムは言っているのだと思います。

ただ、クランボルツ的に考えれば「人生は予測できないことばかりだ。偶然を味方にするアプローチこそが複雑な現代社会における最も現実的なキャリアへのアプローチである」ということになります。

つまり、偶然を味方にする哲学は存在し、そのアプローチを科学してこそ勝利の確率を高めることができるのではないでしょうか。

クランボルツは偶然を味方にする「計画された偶発性」に必要な要素は以下だとしています。
・好奇心
・持続性
・楽観性
・柔軟性
・リスクテイキング

持続性、柔軟性、リスクテイキングなどはサッカーでも非常に重要なことであり、オシムサッカーのキーワードになりうるものばかりです。

持続性:1試合を通じて愚直に自分たちのサッカーを継続すること。
柔軟性:ポリバレントさを有し、相互作用の中で柔軟に役割を変動させること。
リスクテイキング:TPOを考えてリスクを冒して攻めに出ること。

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最後に。
こんなことを言う数学の先生もいました。
「数学で1番大切なのは解である。どんなに過程が正しくても、解を誤って核爆弾が爆発したらどうする?ただし、正しい解を得るためには過程がなくてはならない。過程が大事なのは過程がないと解が求まらないからであり、最終的に最も大切なのは解である。」

プロセスと結果の捉え方については議論がつきないですね。
コメント
この記事へのコメント
いきなりの長文失礼します
通りがかりの者です。私は数学の教師をやっているので,数学のたとえ話,面白く読ませて頂きました。サッカーに部分点(?)がもらえるならば日本のサッカーも結構いいところまでいくのかも,なんてつい考えてしまいました(笑)。
100%の理解が三つほど繋がって初めて得点になるのが数学。はじめの二つが100%ならば最後の一つをミスしても確かに部分点もらえますが,はじめの二つのどちらかが1%でも欠ければ殆どもらえないことが多いです。ですから一つの事柄に詰まってなかなか点を取れなかった生徒が,それを克服したとたんに一気に限界点を突破して得点力がぐんと上がるケースはよくあります。オシムは学生時代数学を専攻していたと聞きますが,あとは「ここさえ克服すれば・・・」という道筋が見えているのかもしれませんね。ただし計算力だけは根本的な部分なだけに簡単に上がりません。これがいわゆる「決定力不足」に相当するのだとしたら・・・これは簡単な解決ではなさそうですが。
最近の子供の結果軽視は深刻です。小中学校の教師が過剰にプロセスを強調するため,「計算間違いしただけでオレはホントは出来てた」などと言ってしまう子供が増えているんですね。そんな子がオトナになると核爆弾の誤爆とまで言わなくても,公共交通機関も手術室も危険に満ちた世の中になりそうで怖いです。よって,私は日本の未来のため(?)部分点は簡単にやらないようにしております。サッカーの若い世代の教育現場ではどんな感じなんでしょうね。技術以上にそこで作られる精神性が一人ひとりの少年(ひいては日本サッカー)の未来を決めていくと思うのでとても気になります。
2007/09/14(金) 06:44:26 | URL | しふぉん #mhQZtlZc[ 編集]
>しふぉんさんへ
コメントありがとうございます。数学の教師の方からコメントをいただいてうれしい反面、私のような数学の素人が数学を語ってしまった恥ずかしさも感じます。

>サッカーに部分点(?)がもらえるならば日本のサッカーも結構いいところまでいくのかも

私もまさにそのように考えます。日本代表のサッカーのリスクヘッジや攻撃のフレーム化はかなり高いレベルにあると思っています。
私は方法論オタクですので、フレーム化ができているという点で日本のサッカーを高く評価しています。
得点については、オシムの言うとおり「プロセスの結果」だと今は多少楽観的に考えています。いつかこの考えを覆さざるを得ないときが来るかもしれないと考えると少々恐いですが。


>100%の理解が三つほど繋がって初めて得点になるのが数学

おっしゃる通りですね。高校時代、数学の証明問題に向かいあったことを思い出します。問題から解に向かって論拠のある道筋を立てることが証明であり、この考え方は万事に通ずるものだと思っています。その道筋の最初の時点でつまずいては先に進めませんが、逆に言えばそこさえクリアすればスムースに先に進む道が見えることはありますね。


>私は日本の未来のため(?)部分点は簡単にやらないようにしております

計算間違いが「たまたま」なのか、計算力のなさが表出化した結果なのか、そこの理解が大切だと思っています。日本の未来のため(?)に数学のできる子供の成長支援、どうぞよろしくお願いいたします。 笑
2007/09/14(金) 13:10:38 | URL | YHEY #bNXzFvzo[ 編集]
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