日本代表の2008初陣を現地観戦してきました。

今日は観戦しながら感じた次の2点について記載したいと思います。
・オシム体制との違い
・現時点では後退と言わざるを得ない
**
まずはオシム体制との違いについてです。
試合開始早々ダイレクトパスを数本つなぎ最後は巻がペナルティエリア内で倒されたシーン(ノーファウル)がありました。
これを観たときは、オシムのときと似ている、という印象を抱きました。
動きながらスペースを作り出し、相手を揺さぶって最後はフリーの選手にシュートを撃たせるのはまさにオシム好みの展開です。
ところが結局このプレーがこの試合最大の見せ場だったと僕は思っています。
これ以降、攻撃の仕方がガラリと変わります。
パス交換というよりは、速い攻撃を目指している、僕にはそう見えました。
僕が感じたオシムとの違いは以下の点です。
[オシム]
とにかく相手(観客?)がイライラするほどボールを回し続ける。リスクを安易に取るのではなく、ダイレクト・プレーと走ることを通じて常に得点の可能性が高い選択をし続ける。サイドバックが高い位置でボール回しに参加するので、一見するとサイドバックに積極性が見られない。
[岡田]
ボールを奪ったら速く攻める。ロングボールを使用することもいとわない。速く攻めるのでサイドバックが攻めあがる時間がなく、一見すると上がりが遅いように見える。
これはどちらがいいというわけでなくスタイルの違いです。
オシムのやり方は非常に数学的ではありますが、プラスアルファの融合に苦慮していました。
岡田流は攻撃のチャンスは増えるかもしれませんが撃ち合いになるリスクも孕みます。
一長一短があるのは当然で、だからこそ試合中に柔軟に自律的な展開を目指す必要があるのだと僕は思っています。
**
岡田体制の1戦目を生で観戦した率直な印象は「現時点では後退と言わざるを得ない」です。
後退したと感じる理由は、監督の理念と個々のプレーに結びつきが感じられなかったからです。
僕はオシムのサッカーを非常に支持していたので、岡田サッカーがまずい方向に向かおうとしたら文句の1つや2つを言いたくなるのだと思います。
ところが1戦目ではそもそも方向性もまだ見えない、といったところで文句とかそういった次元に到達していません。
もちろん、1戦目からそこまで求めるのは無理だと思っていますし、オシム体制の第1戦のトリニダード・トバゴ戦でも「無理にダイレクトを使おうとしている」など成熟していない印象は受けました。「やりたいサッカーが見えない」といった点ではそのときの印象と似ているかもしれません。
そもそも1つ1つのプレーは、戦略と戦術があって生まれるものだと以前にブログに書きました。
しかしもっといえば、戦略の前提に理念やコンセプトというものが存在します。理念・コンセプトはサッカー界として掲げる場合は日本サッカー協会が提示するものですが、日本代表のサッカーが目指す方向性であれば監督が掲げるべきものです。
「接近・展開・連続」
各種メディアに踊っているこの文句が大前提としての理念・コンセプトだと僕は理解しています。
特にこの中で、接近や連続に関しては少なくとも第1戦ではほとんど垣間見ることができませんでした。
監督の考えと実際のプレーがリンクされていない。
そういう意味での後退、です。
**
ただ、特に悲観しているわけではないです。まだ1戦ですから。
贔屓目に見てもタイには勝てるでしょうから、極端な話しを言ってしまえば2月6日までには「ある程度」のところまでも仕上げなくてもよいのかもしれません。その後に東アジア選手権がありますし、5月にはキリンカップもありますからそこら辺までに一定のレベルまで持っていければいいと思っています。
これからどんなサッカーを展開してくれるのか楽しみにしています。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
